1. コールセンターでよく見られる課題 3 選
はじめに、コールセンターでよく見られる課題について解説します。
1-1. オペレーターが不足している
顧客からの問い合わせ数に対して、オペレーターの数が不足しているケースが多く見られます。コールセンターへの問い合わせ方法は、電話以外にメールやチャットなどもあり、従来よりも顧客側の利便性は向上しました。しかし、問い合わせチャネルが増えたことにより、コールセンターの業務は複雑化しているのが現状です。業務が複雑化することで適材な人材の確保が難しくなるため、オペレーター不足につながっています。
オペレーターが不足しているコールセンターでは、「電話がつながりにくい」「顧客の待ち時間が長くなる」といったデメリットが発生します。コールセンターの品質が低下すれば、企業全体の評価が下がるおそれもあるでしょう。
1-2. 対応できる時間が限られている
多くのコールセンターでは、対応できる時間が限られています。受付時間を拡大し、24 時間体制で顧客の問い合わせに対応するには、人件費や深夜勤務の割増賃金など、多種多様のコストが発生するためです。人件費が大きな負担となり、なかなか対応時間の拡大に踏み切れていない企業は少なくありません。
さらに、オペレーターが不足している状況の中での問い合わせチャネルの拡大も課題です。
問い合わせチャネルが増える一方、限られた営業時間内ですべての問い合わせに対応することは困難です。その結果、オペレーターの応対品質の低下につながるケースが見られます。
1-3. オペレーターの応対品質にばらつきがある
オペレーターの応対品質にばらつきが出やすい点も、コールセンターにおける課題の 1 つです。コールセンターの規模が大きくなり、オペレーターの人数が増えるほど、応対品質の均一化は難しくなります。特に、業務が複雑化しているコールセンターでは、仕事を覚えるまでに時間がかかるため、新人のオペレーターと熟練のオペレーターで応対品質に差が出やすくなるでしょう。オペレーターの応対品質にばらつきが出ると、顧客満足度にも影響が及ぶリスクがあります。