Microsoft Places をご紹介します: 空間を場所に変える
ハイブリッド作業では、それぞれの世界の良いところが得られると期待されています。在宅勤務の気楽さと快適さ、オフィスでの同僚との交流から生まれるつながりとエネルギー、そして自分が望む場所で仕事をする柔軟性と機会です。しかし今日でもなお、この期待の実現を阻む課題が残っています。
お客様からいつも聞かれる質問があります。それは「オフィスの目的は何か?」です。オフィスの役割が変化したことは明らかです。オフィスが通勤する価値のある場所となるには、従業員にとって十分な理由が必要です。「出勤しろと言われたから」だけではなく。 その理由とは、"お互い" であることが判明しています1。しかし、いつ同僚が来るかを知るのは難しく、あまりにも多くの従業員が "出勤を後悔" を経験しています。つまり、出勤したにもかかわらずオフィスにいるのは自分だけで、その仕事は自宅でもできるものだったというフラストレーションです。さらに事態を困難にしているのは、オフィスに戻り始めた人々にとって、空間が 2019 年からまったく進化していないことです。
一方でリーダーは、従業員の進化する働き方についてのデータとツールを手にしていないため、ポリシーやインフラストラクチャについての意思決定を行うときに、その変更によって物事が良くなるかどうかを知ることができません1。オフィス空間に資金を投じようとしているリーダーは、それが従業員の最高の働き方のために適切かどうかを知っているべきです。
"コネクテッド ワークプレイス" でワークスペースを最適化する
真の柔軟性をサポートするようにワークプレイスを再創造するには、フィジカルとデジタルの相違を乗り越えるためのテクノロジが必要です。そのために、テクノロジ ソリューションの新しいカテゴリが登場しています。それがコネクテッド ワークプレイスです。コネクテッド ワークプレイスは、すべての従業員がそれぞれの最高のアウトカムを達成することを可能にするテクノロジを装備した、モダン ワークプレイスを作るのに役立ちます。そして、モダン ワークプレイスから収集された情報を使用して学習することで、従業員のニーズの変化に合わせて場所を容易に適応させることができます。
「私たちは組織が、もっと物理的資産を活用しながら、もっと従業員の交流を推進するエクスペリエンスを作ることができると考えます。その方法とは、テクノロジを利用して一日の仕事時間を効率化し、従業員のインクルージョンとエクスペリエンスのバランスを取り、手持ち資産の継続的な最適化をサポートするというものです。」
—Phil Kirschner 氏 (McKinsey & Company シニア エキスパート)、未来のワークプレイスについて。
従業員は、自分のニーズに合わせて設計された空間で働くことを望んでいます。実際に、2025 年には組織が 4.4 兆米ドル3の企業不動産市場の最大活用を目的としてワークプレイスにおけるテクノロジ ソリューションに 810 億米ドル2を費やすと予測されています。この市場は、多数の独立したセグメントにわたっています。ワークプレイス エクスペリエンスに対処するものもあれば、占有と空間利用状況についての有益なデータを提供するもの、建物のインフラを支えるもの、空間の設計と建設に貢献するもの、不動産ポートフォリオに関連する戦略的プランニングを案内するものもあります。
Microsoft 働き方トレンド インデックス
レポートを読む「"働き方の未来" には必然的に新しいアプローチが伴います。それは、さらに動的で交流を促進する方法で人々が空間とつながり、お互いとつながるのに役立つものです。テクノロジは、個人の働き方を最適化する毎日の意思決定を本人ができるようにするために欠かせない役割を果たします。また、高い俊敏性を持って環境とオペレーションを管理するという目標を持つ組織のためのインサイトがテクノロジによって提供されます。」
—Georgia Collins 氏 (CBRE エグゼクティブ マネージング ディレクター)
Microsoft Places をご紹介します
空間 (space) に意義と目的があるとき、そこは場所 (place) になります。それは、人々が集まって、きずなを深め、同じ体験を共有するからです。これによって家 (house) がわが家 (home) になるのであり、オフィスは、そこまで行く価値のあるものとなります。
本日、 Microsoft Places をご紹介します。この新しいコネクテッド ワークプレイス プラットフォームは、ハイブリッドと対面の働き方を再創造するものです。このプラットフォームによって実現するソリューションで、お互いの勤務場所を調整し、インテリジェントなテクノロジを使ってオフィスをモダン化し、ワークプレイスをニーズの変化に合わせて最適化することができます。
Microsoft Places で私たちが目指しているビジョンについて詳しくは、こちらをご覧ください。
Microsoft Places を構成する、これらの各領域を詳しく見ていきましょう。
適切なアウトカムを達成するために勤務場所を調整する
Microsoft Places のハイブリッド スケジューリングでは Outlook と Teams からの共通データ シグナルが活用され、向こう 1 週間の予定を見ることができます。同僚や、密接な共同作業の相手がいつオフィスに来る予定かがわかります。どの日に出勤者が多いかを理解できるので、貴重な対面でのつながりを活用するように自分のスケジュールを調整することができます。インテリジェント予約は、会議の目的と対面/リモートの参加者の比率に応じて、適切なテクノロジを装備した空きスペースを見つけるのに役立ちます。また、通勤時間を最短にするための提案も受け取ることができ、その日の交通状況と会議の予定時刻に基づいて、いつ出発すればよいかを教えてくれる機能もあります。Microsoft Places で、自分の時間配分の優先度を付けると同時に対面でのつながりを最大化することができます。
インテリジェントなテクノロジでオフィスをモダン化
テクノロジによって、オフィスでのエクスペリエンスを劇的に向上させることができます。特に、ハイブリッド作業に合わせて作られたのではない場所の場合です。ウェイファインディングを利用すると、正しい会議室を探し回ったりビルの古い掲示に従って迷ったりしたために時間を浪費することはなくなり、代わりに、正しい場所まで道案内するマップにモバイル デバイスでアクセスできます。ホット デスク予約を利用すると、一緒に仕事をしている同僚の席がどこにあるかがわかり、それに合わせて自分のデスクを選ぶことができます。正しい部屋に到着した後は、Microsoft Teams Rooms の考え抜かれた、インクルーシブな機能を活用して、全員が場所を問わず会議に参加できます。きずなを改めて築き、さらに強くするというゴールの下に、Microsoft Places によってセレンディピティ ミートアップも推進されます。これを利用すると、同僚どうしが簡単に即興的なミートアップを作成してオフィス内の他の人と共有することができます。Places を活用すると、全員のニーズに応えるオフィスを作りやすくなります。
ニーズの変化に合わせて空間とコストを最適化する
物理的な空間をより適切に管理するために、リーダーは空間インサイトを必要とします。たとえば、利用状況データ、エネルギー節約の機会、占有の傾向などです。これらの有益なインプットは、特定の日の空間調整を動的に行うための指針となります。たとえば、ハドル ルームが余っていてコラボレーション ルームはオーバーブッキングが発生している場合に、前者を後者に変更します。また、占有見込みが前もってわかるので、リーダーは空間最適化をさらに進めることができます。つまり、需要が少ない日は利用可能フロアを減らすことによって、光熱費を節約するとともにワークプレイス エクスペリエンスを向上させます。リーダーはまた、手持ちの資産全体について人と場所の傾向を集計することもでき、新しい働き方をサポートする、より柔軟で動的かつ持続可能な場所を作ることができます。
最後に、Microsoft Places はお客様に毎日お使いいただいている Microsoft 365 のソリューション (Outlook、Teams、Viva など) と統合されます。Microsoft Graph 上で提供される豊富なデータが利用されてそのデータがさらに拡充され、人と場所のシグナルが結合されます。これらのデータ資産を統合することによって、ファーストパーティおよびサードパーティのソリューションがさらに拡充され、人々がいつ、どこで、どのように仕事をするかに関連する、お客様の最大の課題に対処することができるようになります。Microsoft Graph と Microsoft Places プラットフォームでのデータ収集はすべて、Microsoft の厳格なプライバシー標準を遵守して行われます。ユーザーはどのデータが収集されるかを知っており、オプトインとオプトアウトができます。また、傾向を示す情報は、個人を特定することなく提示されます。
Microsoft Places の提供開始は 2023 年を予定しています。
パートナーと共に
仕事の場所についての最も切迫した課題を確実に解決するために、Microsoft はコネクテッド ワークプレイス分野の企業と提携しています。Microsoft のパートナー エコシステムは Places プラットフォームと新規および既存のソリューションを基礎として構築され、Microsoft Graph の豊富なデータを利用し、そのデータをさらに拡充します。
私たちは、業界をリードする多数の企業と提携しており、このパートナーシップはコネクテッド ワークプレイス市場のあらゆるセグメント、つまりエクスペリエンス、プラットフォーム、インフラストラクチャ、環境、プランニングにわたっています。
Accenture | |
Appspace | |
Autodesk | |
Avanade | |
CBRE | |
Condeco | |
EY | |
Genetec | |
HID Global | |
Honeywell | |
Host from CBRE | |
Johnson Controls | |
JLL | |
Kastle | |
LenelS2 | |
RightCrowd | |
Robin | |
SwiftConnect |
このパートナーのエコシステムとともに Microsoft Places をご利用いただくと、ワークプレイスに関するお客様のニーズの変化に対処する総合的でインパクトの大きいソリューションを作ることができます。
場所作りを今すぐ始めましょう
空間 (space) を場所 (place) に変えるプロセスは、より良い、よりインクルーシブな従業員エクスペリエンスを作ることから始まります。そして、そのエクスペリエンスからのデータを捕捉して蓄積します。これで、さらなる空間最適化の指針となるインサイトが提供されます。このような理由から、Microsoft Teams Rooms がお客様の組織に最適な出発点といえます。どのオフィスでもハイブリッドを実現するための重要な手段の 1 つであるだけでなく、その使用状況と管理のデータが Microsoft Places で活用されます。
適切なテクノロジがあれば、絶えず進化するニーズに適合するようにオフィスを変革することができます。要望に応える、柔軟で、動的な仕事の場所を作ることによって、そして時間配分の優先度を付けて対面でのつながりを最大化するのに役立つソリューションを提供することによって、Microsoft Places はハイブリッド作業の期待を現実にするための一助となります。
1「ハイブリッドワークは仕事の一形態に過ぎない。私たちは間違っていないか?」、Microsoft Work Trend Index Pulse Report (2022 年 9 月 22 日)
2Microsoft 財務チームの IDC との内部データ
3Microsoft 財務チームの IBISWorld との内部データ