モダン ワークプレイスでより多くの成果を達成する 10 の方法
Microsoft 365 の発表 から 1 年以上が経とうとしています。Microsoft 365 は、従業員を支援して組織の成長を促す、包括的かつ安全性の高いインテリジェントなソリューションです。Microsoft のお客様は、組織の変革と、かつてないほど多様化した人材のモバイル化に対応しようと取り組んでおり、そのために最新のテクノロジを活用しています。たとえば、Goodyear、Eli Lilly、Fruit of the Loom などの企業は、Microsoft 365 を利用して、従業員を支援しています。
Microsoft 365 は、月間ユーザー数が 1 億 3,500 万人を超える Office 365 を強力な基盤として、飛躍的に成長を遂げています。Windows 10 は、約 2 億台の商用デバイスで使用されており、Enterprise Mobility + Security (EMS) のインストール ベースは 8,200 万を突破しています。本日、オーランドで開催中の Microsoft Ignite カンファレンスでは、すべてのユーザーが最大限の成果を達成できるようお手伝いする、Microsoft 365 の新しい機能をご紹介します。
1. Microsoft 史上最速の勢いで成長しているビジネス アプリ Microsoft Teams
Microsoft Teams は、発表からわずか 2 年足らずで、世界 32 万 9,000 社以上の組織 (うち Fortune 100 企業 87 社) に採用されました。そのうち、ユーザー数が 10,000 人以上の企業は 54 社もあり、Accenture では、ユーザー数 10 万人を突破しました。少し前に無料版が発表されたことで、Teams の普及は一気に加速しました。
Microsoft では、チームワークと共同作業を促進する強力な新機能を随時追加しています。その一例として、新しい人工知能 (AI) ベースの会議機能の一般提供が開始されました。これには、背景のぼかし機能、会議の録画機能が含まれています。背景のぼかし機能では、顔認識により、ビデオ会議中に背景をぼかすことができます。会議の録画機能では、録画した会議コンテンツをいつでもキャプション付きで再生できるほか、タイムコード付きの検索可能なトランスクリプトも提供されます。
年内には、Microsoft 365 でのライブ イベント機能の一般提供が世界中でスタートします。これにより、Teams、Yammer、Microsoft Stream でストリーミング ライブやオンデマンド イベントを作成し、世界中の顧客や従業員にイベントを通知して参加してもらえるようになります。10 月より、従業員は、iOS/Android 向けの Stream モバイル アプリのオフライン表示機能を使って、外出中もビデオを視聴することができます。Microsoft は、デバイス パートナーと協力して、Teams での会議または通話向けに最適化された新しいデバイス (新しい Surface Hub 2 など) を提供していく予定です。Surface Hub 2 は、ダイナミックなチームワークに最適なツールです。軽量で洗練されたインテリジェントなデザインは、あらゆるワークスペースにフィットします。Surface Hub 2 の最初の段階として、2019 年の第 2 四半期には、Surface Hub 2 S をリリースします。
会議中に背景をぼかす
2. Teams をさらに活用して、あらゆる業界、あらゆる職務の従業員を支援
Teams を使って、規制の厳しい業界でもワークフローの安全性を確保できる一例として、Microsoft は医療従事者が患者管理の調整を行うための安全性の高いハブとなる、新しい患者管理ソリューション (現在プライベート プレビューとして提供中) を提供しています。この患者管理ソリューションは、電子カルテ (EHR) システムと統合され、医療従事者は Teams の安全性の高いプラットフォームで即時に患者管理についてメッセージをやりとりできます。Microsoft は、特に医療従事者に役立つ 2 つの新しいセキュア メッセージング機能—画像アノテーション (現在一般提供中) と優先通知の提供を開始します。これらは Teams のすべての法人のお客様向けに今年中にご提供できる予定です。これらの機能は HIPAA に準拠し、医療従事者の個人チャット アプリ使用中のプライバシーのリスクを回避しながら、医師、看護師、その他の医療関係者が患者管理の調整を行うことができます。
シフトの交換、休暇の申請、他の従業員のシフトの確認が容易
3. Microsoft Search で必要な情報をすばやく検索
Microsoft Search は、作業フローを妨げることなく必要な情報を簡単に検索できる、新しい検索機能です。Edge、Bing、Windows、Office アプリのいずれも、わかりやすい場所に検索ボックスがあるため、いつでもワンクリックで検索できます。この検索ボックスには複数の便利な機能が備わっています。人や関連コンテンツをすばやく検索できるだけでなく、業務の遂行に必要なアプリのコマンドにアクセスしたり、他のコンテンツに移動したりすることもでき、しかも検索ボックスにキーワードを入力しなくても検索することができます。ユーザーは情報のエコシステム内で作業を行います。このため、Microsoft Search を拡張して、Microsoft 365 内外の組織データにもアクセスできるようになっています。Microsoft Graph は、ユーザーの毎日の作業パターンを学習し、組織のブレーンとして、エクスペリエンスをパーソナライズします。Microsoft Graph と Bing の AI テクノロジの連携により、ユーザーの業務内容により適した未来のエクスペリエンスが提供されます。たとえば、世界中から収集した情報と企業のドキュメントの内容を組み合わせるマシン リーディング機能により、「出張に妻子を同行させることができるか」のような質問に自動的に回答することができます。Microsoft Search のプレビューは、本日から Office.com、Bing.com、SharePoint モバイル アプリから利用できます。Edge、Windows、Office では、さらに多くの機能を利用できるようになる予定です。
Microsoft Search で必要な情報をすばやく検索
4. Microsoft 365 で優れたコンテンツを作成
AI を活用して優れたコンテンツを作成できる 3 つの新機能が Microsoft 365 に追加されます。”アイデア” はユーザーが作成中のドキュメントの内容を把握してインテリジェントな提案を行う新機能です。たとえば、PowerPoint では、最適なデザイン、レイアウト、画像を提案してくれます。Excel では、トレンドの認識、グラフの提案、データ内の外れ値の特定を行います。アイデアは Excel で本日から一般提供されます。PowerPoint Online をはじめとするその他のアプリでもプレビューとして提供が開始される予定です。Excel に追加された新しいデータ型では、株式や地理データをリッチ エンティティに変換し、強力な対話型のスプレッドシートを作成することができます。”株式” および “地理” のデータ型は本日一般提供が開始され、最新の株価情報、企業情報、人口、地域に関する情報などを簡単に取得できます。Excel の新しい画像認識機能では、手書きや印刷したデータ テーブルを Excel スプレッドシートに変換できます。これにより、データ入力が写真撮影と同じくらい簡単になります。
アイデア—PowerPoint プレゼンテーションに最適なデザイン、レイアウト、画像を提案
5. Office を Mac で活用
Office はあらゆるデバイスにおける生産性を高めます。Mac も例外ではありません。Microsoft は Mac を最高クラスのエンドポイントと考え、この 1 年間プラットフォームへの多大な投資を行ってきました。たとえば、Mac バージョンと Windows バージョンのアプリを同一バージョンのコードに移行したり、毎月 Mac 向けの新機能を発表したりするなどの取り組みを続けています。また、Touch Bar の統合など、Mac 向けの新しいカスタム エクスペリエンスも用意しました。
本日は、OneDrive ファイル オンデマンド for Mac を発表します。これは、クラウドにあるすべての個人用ファイルや仕事用ファイルを Finder に表示する方法です。記憶域は使用せず、必要な場合にのみファイルをダウンロードします。ファイル オンデマンドにより、Mac とクラウドのインテリジェントな接続が可能になりました。これは、Mac プラットフォームにおける Office の活用方法のほんの一例に過ぎません。Mac ユーザーへの提供に先だってプレビューを見る
OneDrive ファイル オンデマンド for Mac で Finder にすべての OneDrive ファイルを表示、必要に応じてダウンロード可能
6. Outlook、Office Web アプリで LinkedIn ネットワーク全体を活用
日々のワークフローの中で LinkedIn ネットワークを活用する新しい方法を 2 つご紹介します。LinkedIn アカウントを Office 365 に接続するとすぐに、LinkedIn ネットワーク内の他のユーザーと Word、Excel、PowerPoint ファイルを共同編集できるようになります。また、LinkedIn ネットワーク内の他のユーザーに Outlook から直接メールを送信できるようになります。こうして企業のディレクトリと LinkedIn ネットワークを連携すれば、社内、社外の協力者といつでも連絡が取れます。LinkedIn で会議に招待した人々のハイライトも表示できます。会議の出席者の情報を事前に把握できるので、重要な会議の準備をすばやく簡単に行うことができます。これらの機能を使うと、業務フロー内で直接、情報やつながりが確認でき、重要事項に専念しやすくなります。これらの機能は段階的に提供される予定です。
7. Azure によるモダン デスクトップの提供
多くの企業は、固有のニーズにより、仮想デスクトップを必要としています。本日ご紹介する Windows Virtual Desktop は、マルチユーザーの Windows 10 エクスペリエンスを実現する唯一のクラウドベース サービスです。Office 365 ProPlus 向けに最適化されており、無料の Windows 7 延長セキュリティ更新プログラムが含まれています。Windows Virtual Desktop では、ビルトイン セキュリティを備え、コンプライアンスに準拠した Windows と Office を Azure 上にすばやく展開し拡張することができます。サインアップすると、プレビュー提供開始の通知を受け取ることができます。
8. Microsoft 365 管理センターで環境の管理が容易に
先日の新しい Microsoft 365 管理センターのリリースに続いて、Office 365、Windows 10、EMS を組み合わせた Microsoft 365 サブスクリプションにおけるアプリケーション、サービス、データ、デバイス、ユーザーの監視と管理に役立つ新機能を発表します。Microsoft 365 管理センターに、インサイトに基づく推奨機能、より一貫性の高い UI、管理者別のカスタム ビューなど、環境の管理に役立ついくつかの新機能を用意しました。これらの機能のパブリック プレビューは現在対象の管理者に提供されており、まもなくすべての管理者の方が利用できるようになります。これらの機能は、admin.microsoft.com からお試しいただけます。
Microsoft 365 管理センターで環境の管理が容易に
9. EU 一般データ保護規則 (GDPR) をはじめとする最新の規制への準拠を支援
複雑な規制やプライバシー基準が厳しくなっていく中、事前に社内のコンプライアンスを徹底させるため、多くのお客様から Microsoft 365 に組み込みのインテリジェント機能を望む声が寄せられています。そこで、コンプライアンス マネージャーを拡張し、複数の業界に適用可能な 12 の評価を追加しました。また、セキュリティ/コンプライアンス センターで統一されたラベル付けを行えるようになりました。セキュリティ/コンプライアンス センターで唯一ポリシーを作成、設定し、自動的に適用することができ、確実に機密データを保護し、管理することができます。
コンプライアンス マネージャーに複数の業界に適用可能な 12 の評価を追加
10. IT プロフェッショナル向けの高度なセキュリティ
Microsoft は、セキュリティへの取り組みを通じて、幅広い視点でセキュリティの課題を捉え、独自の役立つ機能を開発しています。Microsoft では、ユーザーに最適なセキュリティの運用、エンタープライズクラスのテクノロジの構築、さまざまな世界におけるパートナーシップの推進という 3 つの分野に重点を置いています。本日は、Microsoft のインテリジェント クラウドとオペレーショナル ラーニングを利用して組織のユーザー、デバイス、データを保護するいくつかの新しいエンタープライズ機能をご紹介します。
Microsoft Authenticator アプリにより、Azure Active Directory に接続された日常的に業務で使用する多数のアプリにおいて、パスワード不要でサインインできるようになりました。データ損失のほとんどは、パスワードのハッキングによって起こります。もうパスワードとは決別しましょう。Microsoft はどこよりもパスワードの廃止に力を入れています。
Microsoft Secure Score は、サイバーセキュリティを評価する唯一の動的なレポートです。このレポートを使って評価を行い、推奨事項に従えば、ハッキングに遭うリスクを 30 倍も削減することができます。Secure Score は、多要素認証 (MFA) による管理アカウント/ユーザー アカウントの保護、クライアント側のメール転送ルールの無効化などの方法を指示します。本日から、Secure Score は Microsoft 365 をすべてカバーするようになります。たとえば、Azure Security Center のハイブリッド クラウド ワークロードにも Secure Score を使用できるようになります。これにより、クラウド ワークロード全体を完全に把握できるようになります。
最後に、Microsoft Threat Protection をご紹介します。Microsoft Threat Protection を使うと、Microsoft 365 管理コンソールから、エンドポイント、メール、ドキュメント、ID、インフラストラクチャから脅威を検出、調査し、問題を修復する統合エクスペリエンスを提供します。日常的なセキュリティ タスクが自動化されるため、アナリストの業務時間を大幅に節約することができます。
Microsoft Secure Score が Microsoft 365 全体をカバー
これまでにご紹介した新機能により、お客様が創造性を発揮し、高度なセキュリティを実現して、より大きな成果を上げられるようにお手伝いしたいと思っています。Microsoft の発表についての詳細は、Microsoft Ignite セッションのライブ/オンデマンド ストリーミングをご覧いただくか、Microsoft Tech Community から Microsoft のエキスパートにお問い合わせください。