Health Team Huddle のテンプレートを活用して、臨床医がより多くの成果を上げるように支援する
今回は、Microsoft 365 業種別マーケティングの管理責任者 Diana Pallais の記事をご紹介します。
医療の質を向上させるためには、複雑な医療環境の構築やサイバー セキュリティの脅威への対策など、多くの問題に対処する必要があります。Microsoft 365 はチームワークのためのツールで、医療機関での品質改善プロセスや治療計画の調整の効果を高め、研究プロジェクトを実現できます。Microsoft の新しい開発者向け Health Team Huddle テンプレートは、Microsoft Teams を拡張するもので、医療の質と治療の成果の向上を目的としてチームの効率的な打ち合わせや共同作業を実現します。
医療チームは、毎日、そして一日に何度も、患者の治療について打ち合わせを行い、医療の質、安全性、管理の問題に取り組んでいます。しかし、多くのチームでは時代遅れのコミュニケーション方法が採用されており、簡単に医療チームのメモを一元化したり、実現可能な治療計画を立てたり、患者の症状のパターンを視覚化したりすることができません。このような従来の方法では、重大な患者の情報を見落とす可能性があります。打ち合わせをデジタル化して、チームが交流する 1 つの場所を作成します。この共同作業用に統合された場所は、医療チームが患者に合った形で、治療の質を向上させるのに役立ちます。
Health Team Huddle を使用すると、次のことができるようになります。
- インパクトの強い成功事例を組織全体で確認し、視覚化します。
- 患者の治療での問題点と潜在的な原因を特定します。
- 普段の会話で、医療チームのメンバーにアイデアを共有します。
Microsoft 365 で提供する機能の 1 つに打ち合わせプロセスの再適用があり、アイデアを共有するためのインテリジェントなツールとソリューションで共同作業をセキュリティ保護して医療チームを支援し、治療の質を向上させます。また、これは、あらゆるレベルのセキュリティを備えた Microsoft インテリジェント セキュリティ グラフを活用して構築されており、機械学習機能により何兆ものデータ信号を用いています。Microsoft には、長年にわたりソフトウェアの設計開発に関してセキュリティとプライバシーを実装してきた実績があります。医療チーム向けの信頼性の高いクラウド プラットフォームを構築するために、Microsoft は複数の規制要件と業界標準を満たす 1,100 を超える内部統制を運用しており、それには HIPAA BAA や FedRamp なども含まれています。
Microsoft には医療業界の専門家であるパートナーが数多くいるため、ユーザーのニーズを理解し、要件を満たすソリューションを提供することで、ユーザーを支援する体制が整っています。
Microsoft の主要なパートナーは、次のとおりです。
- アバナード—バック オフィスから現場で働く医師や看護師まで、アバナードはお客様により効果的で効率的かつ手頃な価格の医療を提供できるように支援します。アバナードの Digital Workplace の事例では、セキュリティで保護され、規制に準拠した Microsoft ツールセットを利用しており、医療チームは効率的に作業するために必要な情報、アプリケーション、共同作業、自動化にアクセスできます—いつでも、どこでも利用でき、デバイスの種類は問いません。HIMSS18 では、アバナードは Microsoft Teams を使用して Virtual Tumor Board を配信した事例を紹介します。Virtual Tumor Board は高い利用率を実現しながら、医療チームにとってより良い仕事環境を作り出しています。
- New Signature—平均寿命が延び、健康問題がより複雑になるにつれ、患者の治療にはより密接な連携が必要となり、予防的かつ継続的な医療が求められます。Microsoft 365 と Azure は、このような課題に対応する新たな機会を提供し、医療機関や専門家が仕事の進め方を変革する力になります。New Signature の Healthcare Team Collaboration Labs では、Microsoft の最新のデジタル ワークプレース ソリューションとプロトタイプのユース ケース テンプレートを使用しています。これは、チームのコミュニケーション、共同作業、連携して行う患者の治療の再検討に役立ちます。
- Rapid Circle—インシデント レポーティング ソリューションは、現在の医療機関のインシデント レポート プロセスの優先順位付け、自動化、分析に役立ちます。Microsoft Teams を医療チームの中心として使用して、共同作業とインシデントの報告を行うことにより、現在のプロセスを専門化し、患者への接し方を改善することができます。
- SADA Systems—SADA Systems は全国的な医療機関のニーズに対応し、共同作業、バーチャル ヘルス、遠隔医療、サイバーセキュリティ、データと分析、カスタム アプリケーション開発を専門に行っています。Microsoft Teams を活用し、医療チーム向けの共同作業ソリューションを強化しましょう。SADA には、エンタープライズ コンサルティング、クラウド プラットフォームの移行、カスタム アプリケーション開発、マネージド サービス、ユーザーの導入、変更管理での確かな実績があります。あらゆる Microsoft Cloud ソリューションを提供し、医療機関を支援します。
- Slalom—Slalom の “Jumpstart your productivity with Teams” では、医療機関が Microsoft Teams を共同作業の中心として活用することにより、生産性を高めています。 サービスではユーザー中心のアプローチが採用されており、適切な人材や共同作業のシナリオを特定し、依存関係を決定します。このソリューションでは、医療シナリオでの連携治療実施のロードマップに加えて、包括的な導入および変更管理の計画が提供されており、医療機関はわずか 3 日間でチームを結成することができます。
医療リソースの詳細については、「Microsoft 365 for Partners Industry Practice」をご覧ください。また、Bots、PowerApps、SharePoint リスト用のテンプレートを提供しており、開発者は独自に医療チームの打ち合わせ用ソリューションを作成できます。これはオープン ソース プロジェクトであり、同じ課題意識を持つ開発者のコミュニティへの参加を歓迎しています。共有される参照ソリューションの詳細については、dev.office.com のブログをご覧ください。
—Diana Pallais