持続可能性に優れた塗料の開発を量子コンピューティングと Azure サービスで推進する方法を追求する Microsoft と AkzoNobel
両社の研究者と開発者は、Azure サービスと今後有望な量子コンピューティングを使用して、クラウドを基盤としたラボ環境の実像を描くために協力しています。
AkzoNobel は、高性能で革新的な塗料製品とコーティング製品を 150 を超える国々で販売しているほか、サステナビリティ分野の先駆者ともなっています。サステナビリティを重視した新しい塗料の材料や機能を迅速に開発できれば、現在の社会に優れた製品を提供すると同時に、今後の環境保護を推進するうえで計り知れない可能性をもたらすことができます。
Microsoft で Azure Quantum プログラムのテクニカル フェローを務める Matthias Troyer 博士は次のように述べています。「AkzoNobel は、科学主導のブレークスルーで実績を積み、より持続可能な塗料を追求している化学用途分野のリーダー企業です。一方、Azure は、このような目的を持った創造を目指すお客様を支援できます。新たな化学ソリューションの分野で、私たち 2 社のサステナビリティ優先の活動からどのような成果が得られるか、今からたいへん楽しみです。量子サービスをはじめとする各種の Azure サービスには、化学と材料に関する問題の解決を推進すると同時に、それに関連するワークロードを管理するうえで大きな将来性があります。」
AkzoNobel で研究開発部門のテクノロジー ディレクターを務める Pim Koeckhoven 氏は次のように付け加えています。「製品開発における当社の先駆的な実績を Microsoft のクラウドと量子コンピューティングの専門知識と組み合わせることで、研究のデジタル化に大きな一歩を踏み出すことができました。化学と材料における量子精査まで対象とするように Azure との既存のエンゲージメントを拡大することには、真に画期的な試みになる可能性があります。」
従来のラボ手法には、原材料の入手可能性、装置の物理的な制約、毒性、環境条件などの制約がつきものでした。シミュレーションを導入することで、このような制約に煩わされることなく、高い可能性が潜む化学薬品の組み合わせを徹底的に検討できます。シミュレーションを実施するたびに、より持続可能な塗料やコーティングを開発するうえで必要となる知識の境界が広がっていきます。
現在、これらのワークロードでは、Azure と革新的なアルゴリズムの規模を有効に活用しています。量子コンピューティングにより、このようなワークロードがより速く進捗し、結果がより正確になって、産業材料の開発方法における業界の変革の可能性が無限に広がります。Azure Quantum (英語) を使用すれば、量子ハードウェアの精査を今すぐに無料で (英語) 開始できます。
AkzoNobel とのコラボレーションは、化学と材料科学の企業に向けたソリューションの開発で Microsoft が展開している精力的な取り組みの一例です。当社は、量子のソート リーダーたちが集まるコミュニティ (英語) への AkzoNobel の参加を歓迎いたします。また、化学薬品開発と材料開発のイノベーションと大幅な向上に向け、Azure クラウドと量子コンピューティングが持つ可能性を探ろうとしている他の企業にも関心を持って (英語)いただきたいと思います。