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導入シナリオ紹介

Microsoft Azure の活用事例を紹介します

クラウド全般 AI/人工知能
2022.04.18

顧客識別でおもてなしをするロボットAIクラウドサービス 卓上ロボット「Sota (ソータ)」×Azure

 

株式会社ヘッドウォータース(以下「ヘッドウォータース」)は卓上型コミュニケーションロボットSotaと日本マイクロソフト株式会社(以下「マイクロソフト」)が提供するMicrosoft AzureのAI機能であるAzure Cognitive ServicesをIoTプラットフォームで繋ぎ合わせて法人向けにロボットAIクラウドサービスを開発して提供しています。

Sota(ソータ)は電子機器・学習用教材等の製造や販売を行うヴイストン株式会社が提供する卓上型コミュニケーションロボットで、サードパーティーのロボアプリデベロッパーが、自由度の高いカスタム開発がしやすいように作られています。

本サービスは、Microsoft AzureのAI機能であるAzure Cognitive Servicesとヘッドウォータースが提供するクラウド ロボティクス サービスSynAppsの技術を統合させたソリューションパッケージとなっています。ロボットによる顧客の顔認識、自然言語会話などの接客機能から収集した膨大な顧客データの分析と売り上げ向上に向けた提案と言った店舗ビジネス向けの店舗経営力を強化するための機能などを、初期費用不要でサブスクリプション型サービス形態として提供しています。

AI技術とロボット型デバイスを活用して顧客を個別認識し、クラウドサービスを活用してオーダーデータを中心とした各種データと組み合わせを行い蓄積することで、顧客との新しい繋がりを持ち、個別に最適な顧客サービスの提供や従業員の生産性向上を支援するプラットフォームとなります。顧客と接点を持つロボット型デバイスだけではなく、センサーをはじめとするIoTデバイスからのビッグデータ管理や分析機能まで一貫したサービスを同時に提供することにより、顧客の嗜好性に合わせた最適な商品やサービスを提供するなどのおもてなしサービスを可能にすることで、経営予測や在庫管理など日々の店舗経営に貢献しています。

<主なサービス機能>
・顔認識による顧客個別認識
・自然言語の会話による挨拶と接客
・タブレットやロボット型デバイスと連動した注文
・センサーを活用した顧客の来退店確認、指定ポイントの接触・滞在確認
・決済機能
・店舗オペレーションに必要なチケットやレシートの発行
・収集されたビッグデータ管理・分析からのインサイト抽出
・顧客に向けた最適なサービスの推奨

「飲み二ケーションロボ」サービスは、Sotaに顔認識クラウドロボティクスエンジンを搭載した、居酒屋法人様向けの飲み会コミュニケーションサービスです。

お酒の席でお客様は、2、3時間、席に滞在します。ロボットに接客をさせる、ロボットで注文を取る、と言った店側の都合でアプリを作ると、長い時間ロボットと関わる機会が減ってしまいます。
また、お客様はそのグループで身内用語を使った会話をしている為、予め決められた発話内容をセットしても、ロボットはお客様の会話に入っていくことができません。
そこで、お客様自身が入力してロボットに発話させて、場が盛り上がるモデルとなっています。

Sotaは本体にタブレット画面を持ち合わせておりません。その為、コミュニケーション補完ツールとしてスマートフォンアプリを採用しております。Sotaとスマートフォンアプリは同一Wi-fiで繋げる必要がある為、ユーザー負荷を考え、店舗側が既にセッティングを完了してあるスマートフォンを用意する形になっております。スマートフォンアプリをSotaのコントローラーとして任意のセリフを選択しつつ、色々な事を指示する仕組みです。

サラリーマンをターゲットにしたモデルで、飲みに行く場面でよくある会話パターンから「褒める」「共感する」などのカテゴリ分類し、発話内容をデフォルトセットしてあります。デフォルトセットを見て、お客様が遊び方を自然と分かる効果があり、店員と絡むボタンで店員とお客様が仲良くなるきっかけを作ることで、常連化のきっかけとなっています。

しかし、限られたセリフ内容だとまた飽きが来てしまう為、お客様が好きなセリフを入力できる機能があります。酔いが回ってきたお客様は普段言えないような事を自由入力し、ロボットに言わせて遊ぶ傾向があります。「まさかそんな事をロボットが言うなんて」と言う驚きの体験があり、SNSで拡散したくなる効果があります。

本サービスは、ロボットの調達、環境のセットアップ、テスト、保守・日々の管理等が含まれたソリューション一式が月額課金 (サブスクリプション) モデルで提供されています。初期費用は不要で月額料のみのライトプランに加えて、希望する機能別オプションを追加契約することも可能です。設置するロボット型デバイスはSota以外にも小型ロボットから大型ロボットまで業態に合わせ選択可能で、店内にロボット型デバイスが設置できない場合等においては顧客のスマートフォン内に配布したロボットアプリを介して顧客認識、会話による要求確認、外国語翻訳対応サービス等の様々なサービスが揃っています。

小売、飲食、サービス業などでは既存顧客維持や、顧客単価の向上など、ビジネスの成長に直結する顧客への「おもてなし」が重要視されています。昨今ではAIやロボットを活用し、これらの課題を解決する取り組みとしての実証実験も増加しています。しかし多くのお客様からは、ロボット型デバイスへの初期費用以上に個社別のシステム開発に対して数百万単位以上の多額な投資が必要になるということもあり、本格的な導入への検討が難しいという課題が寄せられていました。

本サービスは、マイクロソフトのAzure Cognitive ServicesとヘッドウォータースのSynAppsの技術を統合することで、システム開発に必要な初期費用を不要にし、月額費用のみで実現できるサービスを共同で開発しています。これによりトータルコストを5分の1程度へ削減、ニーズに応じて柔軟に機能拡張を可能にしました。

関連リンク

株式会社ヘッドウォータース
https://www.headwaters.co.jp/service/ai/robotAIcloud.html

日本マイクロソフト株式会社ニュースリリース
https://news.microsoft.com/ja-jp/2017/02/17/170217-cognitive-services/

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