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導入シナリオ紹介

Microsoft Azure の活用事例を紹介します

Azure全般 AI/人工知能
2022.04.18

ハイブリッドエッジAIカメラを用いた混雑可視化ソリューション「comieru Live(コミエル ライブ)」

COVID-19の流行により、ソーシャルディスタンスが叫ばれる中、建物内の「混雑」を把握した上で、「密」になる事を避け、混雑を平準化させる必要があります。

株式会社ヘッドウォータース(以下「ヘッドウォータース」)は、そうしたニーズに応えながらプライバシーにも配慮し、建物内のカメラに映る個人情報をカットした上で人物カウントと位置情報、行動情報をリアルタイムに取得して混雑状況の配信を行う事ができるサービス、comieru Live(コミエル ライブ)を開発しました。

comieru Liveでは、日本マイクロソフト株式会社(以下「マイクロソフト」)が提供する「Microsoft Azure」の「Azure IoT Edge」と、ヘッドウォータースが提供しているマルチAIプラットフォーム「SyncLect(シンクレクト)」を採用されており、録画された映像の解析はエッジAIで処理し、個人情報がインターネットを経由することなく、混雑状況のみをセキュアにパソコンやスマートフォンで確認する事を可能にしています。

comieru Liveは来店客のプライバシー情報をインターネットに上げることなく、来店前、来店中のお客様が、スマートフォンやデジタルサイネージ上から、エリア内のどこが空いているのかを直感的に確認することができるため、お買い物に立ち寄る場所などの計画を立てやすくなります。
混雑状況は生成された画像に加え数値としても集計され、お客様に1日の混雑推移や前日比較などを閲覧いただくことができます。専用のWEBページが提供されるほか、UIをカスタマイズし店舗や商業施設の既存ホームページへの組み込むこともできるようになっています。

管理者向けには、店舗別の混雑状況の可視化も可能です。クラウド上のダッシュボードで各店舗別・エリア別の混雑状況データの集計・可視化レポートを簡単に確認できます。管理側が遠隔でも確認できるため、混雑状況を踏まえてご案内に活用することができ、行列や混雑の波を平準化させることが可能になります。
また、エッジAIカメラの映像推論に関する継続的なAI学習基盤をご提供し、精度のチューニングも可能です。

comieru Liveは、混雑状況可視化映像を簡単にWebやアプリに組み込めます。リアルタイム混雑映像は、店舗のWebサイトやクーポンアプリにAPIですぐに組み込めるようになっています。本来、混雑度は人や場所、体感によって、指標はバラバラでしたが、comieru Liveは、視認性ファーストにする事により一目でわかる混雑度の把握を行いやすくしています。利用ユーザーは企業のデジタルチャネルを通じて、混雑を知り、「密」になるタイミングを避け、安心してお買い物に出かける事ができます。

また、混雑傾向を拠点別、曜日別、時間帯別に可視化して対策を立てやすくします。comieru Liveは、リアルタイムの混雑度を表示するだけではなく、今までの混雑度データを保持し、過去のデータをグラフィカルに表示する事ができます。これにより、ユーザーはスマートフォンで混雑傾向を知り、お買い物時間の対策を練りやすくなります。
管理者向けには、専用ダッシュボードをご用意。拠点ごとの混雑度の把握だけでなく、曜日毎の来店傾向や滞在時間を測り、来店数の多いタイミングを予測しやすくなります。

さらに、IoTでデバイスと簡単に繋げられます。comieru Liveは、ヘッドウォータースと株式会社セキュアとの共同事業です。IoTプラットフォームを利用して、株式会社セキュアが取り扱うカメラデバイスやIoTデバイス、エッジデバイスと簡単に繋げられます。IPカメラで撮影された映像は、「Raspberry Pi」または、「NVIDIA Jetson Nano」に搭載したエッジAIによりプライバシーをカットし位置情報のみを検出しています。個人情報を持たない混雑情報映像は、Webやアプリだけではなく、デジタルサイネージやスマートディスプレイなどIoTデバイスへの配信も可能としています。

店舗が増えても一元管理が可能です。comieru Liveは、マイクロソフトが提供するMicrosoft Azureとヘッドウォータースが提供しているコンテナベースのマルチAIプラットフォームSyncLectの採用により、設置数が増えても一元管理が可能で、メンテナンスもリモート更新ができ、運用負荷を圧縮しやすい構成になっています。Azure IoT Edge、Cloud Gateway、Service Fabric、Stream Analyticsなどを採用し、AzureクラウドネイティブなハイブリッドエッジAIを実現しています。また、フルコンテナでトラブル時の復旧を高速にし、SyncLectOpsで障害発生時の自動復旧や自動チケット登録など保守オペレーションの自動化を可能としています。

ヘッドウォータースは、マイクロソフトのクラウドパートナー認定制度である 「Gold Cloud Platform コンピテンシー」取得企業であり、マイクロソフトのAzure訴求マーケティングプログラムFAMA(Find new value on Azure Marketing Accelerator)にも参加しています。

comieru Liveのソリューション開発は、マイクロソフトが提供する「Microsoft Azure」とヘッドウォータースが提供しているマルチAIプラットフォーム「SyncLect(シンクレクト)」を採用しており、「Azure IoT Edge」により各店舗・エリアに向けてエッジAIの水平展開を容易に行うことを可能にしています。
エッジAIが活きる領域はリアルタイム性、ローカル処理、オフライン環境ですが、水平展開を考えるとエッジ端末のハードコストは展開数に比例してコストが上がる課題があり、いかに低コストの端末を利用するか、いかに低容量で済ますか、いかにクラウドを利用するかを考える必要があります。
ヘッドウォータースはエッジ

AI+クラウド+IoT+コンテナによるエッジAIプラットフォームで本ソリューションを提供することで、その課題解決を図りました。

匿名性と混雑の可視化というcomieru Liveの持つ特徴は、アフターコロナの三密対策ソリューションとして注目されています。

関連リンク

株式会社ヘッドウォータース
https://www.headwaters.co.jp/service/ai/comieru_live.html

IoTビジネス共創ラボ
https://iotbizlabo.connpass.com/event/176970/

J-Wave INNOVATION WORLD
https://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/

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