Azure Weekly Update-2022年11月4日
2022 年 10 月 29 日 – 2022 年 11 月 4 日 |
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発表の概要 |
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API Management |
廃止機能 – 更新数: 1 更新機能 – 更新数: 1 |
Automation | プレビュー機能 – 更新数: 1 |
Azure リージョン | 更新機能 – 更新数: 1 |
Databricks | 一般提供 – 更新数: 1 |
IoT Hub |
一般提供 – 更新数: 1 更新機能 – 更新数: 1 |
Logic Apps | 一般提供 – 更新数: 1 |
Maps | プレビュー機能 – 更新数: 1 |
Storage | 一般提供 – 更新数: 1 |
Synapse Analytics | 一般提供 – 更新数: 1 |
Virtual Machines | 新機能 – 更新数: 1 |
発表の合計: 12
発表の詳細
Azure サービス: API Management
廃止機能
2021 年 8 月 1 日より前のすべての API バージョンは 2023 年 9 月 30 日に廃止され、該当するバージョンの API を使用する API 呼び出しは失敗します。これにより、既存のテンプレート、ツール、スクリプト、プログラムを使用する API Management サービスは、それらが更新されるまで作成も管理もできなくなります。データ運用 (Azure API Management で構成済みの API や 製品へのアクセスなど) は、2023 年 9 月 30 日以降もこの更新の影響を受けません。
発表: https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/api-management/breaking-changes/overview
ドキュメント: https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/api-versions-being-retired-for-azure-api-management/
更新機能
2023 年 9 月 30 日、API Management サービスの回復性を向上させるための継続的な取り組みの一環として、各リージョンで Azure API Management のリソース プロバイダーがゾーン冗長化されることになりました。スイス北部にあるサービスと通信するためにリソース プロバイダーが使用する IP アドレスは、以下のように変更されます。
旧 IP アドレス: 51.107.0.91
新 IP アドレス: 51.107.246.176
この変更は、API Management サービスの利用可能性には影響しません。ただし、2023 年 9 月 30 日より後に、以下で説明する手順を使用して API Management サービスを構成する必要がある場合があります。
発表: https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/api-management/breaking-changes/overview
Azure サービス: Automation
プレビュー機能
Azure Automation では最新のランタイム バージョンの Runbook をサポートしており、このたび PowerShell 7.2 と Python 3.10 の Runbook がパブリック プレビューとして利用できるようになりました。このバージョンを使用して、管理タスクのオーケストレーションのための Runbook を作成して実行できるようになります。これらの新しいランタイムは現在、米国中西部、米国東部、南アフリカ北部、北ヨーロッパ、オーストラリア南東部の 5 つのリージョンのクラウド ジョブでのみサポートされています。マイクロソフトは、このリストにさらにリージョンを追加できるよう積極的に取り組んでいます。
Runbook を作成して実行するための Azure Portal エクスペリエンスで利用可能なランタイム バージョンは、以前と同じままです。PowerShell 7.2 と Python 3.10 は、Runbook 作成時にドロップダウン メニューで簡単に選択できます。
発表: https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/azure-automation-powershell7-python3/
ドキュメント: https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/azure-automation-powershell7-python3/
Azure サービス: Azure リージョン
更新機能
2023 年 2 月 1 日以降、azkms.core.usgovcloudapi.net という新しい KMS の DNS がロールアウトされることで、Azure 米国政府機関向けクラウドでの Azure Windows のライセンス認証エクスペリエンスが向上します。具体的には、2023 年 2 月 1 日以降に Azure 米国政府機関向けクラウドにプロビジョニングされた Azure Windows VM は、すべて azkms.core.usgovcloudapi.net でライセンス認証が行われるようになります。2023 年 2 月 1 日より前に Azure 米国政府機関向けクラウドにプロビジョニングされた大半の Azure Windows VM は、引き続き既存の KMS の DNS (kms.core.usgovcloudapi.net) でライセンス認証が行われます。
大半の Azure 米国政府機関向けクラウドのお客様は、新しい KMS の DNS に自動的に移行しますが、以下に挙げるようなトラブルシューティング ガイドに従って処理を行ったことがある Azure 米国政府機関向けクラウドのお客様は、新しい KMS の DNS (azkms.core.usgovcloudapi.net) と 1 つの新しい KMS の IP アドレス (52.126.105.2) を設定する必要があります。
Azure サービス: Databricks
一般提供
11 月より、Databricks では Classic と Serverless の SQL 製品ファミリに加えて、Databricks SQL Pro という新しいコンピューティング オプションがロールアウトされます。サーバーレス SQL と同様に、SQL Pro には、Lakehouse Platform での SQL エクスペリエンスを拡張するパフォーマンスと統合機能が含まれています。主な違いは、SQL Pro ではお客様のアカウントにコンピューティングが保持されることです。
Azure Databricks SQL Pro には以下のような機能があります。
Predictive I/O – Predictive I/O では、Databricks が長年培ってきた大規模 AI/ML システム構築の経験が活かされ、レイクハウスをよりインテリジェントなデータ ウェアハウスにすることでクエリ パフォーマンスが向上
データ レイクハウスにディープ ラーニング手法を適用する
データを読み取る最も効率的なアクセス パターンの決定
選択クエリでは、Predictive I/O によって確率が計算され、次の行の一致箇所が予測される。そのデータのみクラウド ストレージから読み取られる
ネイティブ地理空間機能 – SQL、Scala、Python で使用できる Photon 対応クラスターでの地理空間処理と分析のための 30 以上の組み込み H3 式
クエリ フェデレーション – Databricks Warehouse では、フェデレーション機能を使用してさまざまなデータベースのライブ データに対してクエリを実行する機能をサポート。クエリ フェデレーションを使用すると、BI アプリケーションでレイクハウスと外部データ ソースのデータを統合し、豊富なクエリ エクスペリエンスを提供できる
ワークフローの統合 – Databricks ワークフロー内からクエリ、アラート、実行中のダッシュボードなどの DBSQL タスクを呼び出す
マテリアライズド ビューや Python UDF など、さらに多くの機能とパフォーマンスの向上に関する作業が行われています。SQL Pro は、Databricks SQL Classic が利用可能なすべての場所で一般提供されています。
発表: https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/databricks/sql/admin/warehouse-type
ドキュメント: https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/generally-available-azure-databricks-sql-pro/
Azure サービス: IoT Hub
一般提供
Device Update に以下の新機能が追加されました。
自動グループ プロビジョニング機能は、互換性プロパティとデバイス タグに基づいてデバイスのグループを自動的に作成します。これにより、オーバーヘッドを増やすことなく容易にデバイスに更新プログラムを展開できます。
エージェント チェックやデバイス同期といったトラブルシューティング機能の向上により、デバイスのトラブルシューティングや修理がより簡単になります。
自動ロールバック機能では、管理対象のデバイスがロールバック条件を満たしている場合に、それらのデバイスにフォールバック バージョンを定義できます。ロールバック条件はクラウドから簡単に設定できます。
Azure CLI サポートを利用すると、コマンド ライン関数を使用して Device Update のリソース、グループ、デプロイの作成と管理を行うことができます。
Ubuntu 18.04 や Ubuntu 20.04 などの OS プラットフォームがサポートされます。
サポートはすべての Azure Hero リージョンで提供されます。
発表: https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/generally-available-device-update-for-iot-hub/
ドキュメント: https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/generally-available-device-update-for-iot-hub/
更新機能
変更内容:
IoT Hub のアーキテクチャには、フロントエンド メッセージ処理サーバーとソフトウェアのクラスターが含まれており、IoT Hub ゲートウェイと呼ばれています。マイクロソフトは、2022 年 11 月から 2023 年 4 月までの間に、このゲートウェイの可用性、信頼性、セキュリティの向上を図っていきます。
影響の可能性:
ゲートウェイのアップグレードにより以下のことが生じます。
すべてのデバイスの強制的な切断と再接続。
すべての IoT ハブの静的 IP アドレスが新しくなる。
デバイスの切断:
ゲートウェイ ノードのアップグレード中に、デバイスが IoT Hub から切断されます。デバイスの再接続までにかかる時間は以下の要素に応じて異なります。
DNS 更新の伝播: デバイスが DNS を使用して IoT Hub の IP アドレスを解決している場合は、デバイスが使用している DNS サーバーに DNS 更新が伝播され、ローカルの DNS キャッシュが期限切れとなった後に、デバイスの IP アドレスは新しいものに解決されます。
DPS による再プロビジョニング: 再プロビジョニングには DPS の制限が適用されます。DPS を使用してデバイスを再プロビジョニングする場合は、推奨されるベスト プラクティスに従ってください。IoT Hub が 429 または 5xx 以外のエラーを返す場合を除き、再プロビジョニングを避けてください。
デバイス接続再試行ロジック: デバイスが Azure IoT SDK を使用している場合、そのデバイスは SDK の再試行ポリシーに従って再接続を試行します。
デバイス接続のスロットリング: IoT Hub は、選択されたレベルに基づいてデバイス接続のスロットリングを行います。
ファイアウォール ルールと影響:
完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して IoT Hub を構成するというベスト プラクティスに従っている場合、対応は不要です。
IoT Hub サービス タグを使用して範囲ベースのアプローチを採用している場合、対応は不要です。
IoT Hub の具体的な IP アドレスに基づいてアクセスを制限している場合は、ベスト プラクティスに従い、静的 IP アドレスの使用を止めるようにしてください。IoT Hub の IP アドレスは、何らかの理由でいつでも変更される可能性があります。
ベスト プラクティスに従うことができない場合や、ご質問がある場合は、Azure IoT またはマイクロソフトまでお問い合わせください。
発表: https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/iot-hub-gateway-upgrade/
ドキュメント: https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/iot-hub-gateway-upgrade/
Azure サービス: Logic Apps
一般提供
Logic Apps Standard での Azure Functions ランタイム バージョン 4.x のサポートが一般提供になりました。
2024 年 10 月 17 ~ 31 日の間に更新がロールアウトされ、新しい Logic Apps Standard App インスタンスの作成において Azure Functions V4 を使用することが既定となります。
NuGet 方式を使用してデプロイされた場合や、特定のバージョンの拡張機能バンドルを指定した構成に変更した場合を除き、既存の Logic App Standard インスタンスは、2024 年 11 月 1 ~ 31 日の間に Azure Functions V4 に自動的に移行されます。
Azure Functions バージョン 3.x は 2022 年 12 月 3 日にサポートが終了します。
ドキュメント: https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/logic-apps-standard-support-for-functions-runtime-v4/
Azure サービス: Maps
プレビュー機能
Azure Maps Creator で、GeoJSON による屋内マップの作成が可能になります。
Azure Maps Creator に、GeoJSON によるデータセットが新機能として追加されました。この新機能により、GeoJSON で屋内マップ全体を作成できるようになりました。
発表: https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-maps/how-to-dataset-geojson
Azure サービス: Storage
一般提供
異なる Azure Active Directory テナントでホストされる Azure Key Vault を使用して、カスタマー マネージド キー (CMK) でストレージ アカウントを暗号化する機能が本日リリースされます。このソリューションを利用することで、お客様が管理する暗号化キーを使用してお客様のデータを暗号化できます。
発表: https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/storage/common/customer-managed-keys-overview
Azure サービス: Synapse Analytics
一般提供
Azure Synapse Analytics の専用 SQL プールに対して MERGE コマンドを使用することで、あるテーブルのデータを、別のテーブルで検出された差異に基づいて挿入、更新、または削除できます。以前の MERGE コマンドでは、複数ステップのプロセスによって専用 SQL プール内の 2 つのテーブルを同期していましたが、現在は 1 つのステップにまとめられたので、移行が容易になり、コードの可読性が向上します。
Azure サービス: Virtual Machines
新機能
Azure のコンフィデンシャル コンピューティング (ACC) に最高の価値を提供する取り組みの一環として、このたび、エフェメラル OS ディスクを使用したコンフィデンシャル VM の作成がサポートされるようになりました。これにより、ステートレス ワークロードを使用するお客様は、高信頼実行環境 (TEE) のメリットを享受できるようになります。高信頼実行環境は、高信頼実行環境外のアクセスから処理データを保護します。
発表: https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/ephemeral-os-disks