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リモート ワークを快適に! いす選びのポイント、おすすめ商品紹介

2021 年 8 月 10 日

リモート ワークが普及し、自宅での作業も増えつつある昨今。集中しやすいデスクやいすなどを整備して快適な作業環境を作ることで、効率性を上げることが重要です。そこで今回は、自宅で仕事をする際におすすめのいすや機能、選ぶときのポイントを紹介します。

 PC が置かれたデスクと椅子

1. リモート ワークにおけるいすの重要性

リモート ワークとは、オフィスに出社することなく、自宅やコワーキング スペース、カフェなど、会社のオフィス以外の遠隔の場所から業務を行う働き方のことです。リモート ワークの約 7 割の人はいすを利用していると言われています。

また、リモート ワークでは、オフィス勤務に比べ通勤したり外出したりしないため、座って作業をする時間も長くなりがちです。作業に利用する机といすが姿勢や体型に合っていない場合や、床で横座りの姿勢で作業する場合、自然と姿勢が悪くなり、猫背やスマホ首 (ストレート ネック) を引き起こすこともあります。

リモート ワークの増加に伴って、肩こりや腰痛などの体の不調を訴える人が増えつつあることからも、自分に合ったいすを使用することが重要と言えるでしょう。

自分で仕事をしている際の主な姿勢 – 机・椅子を使用している が 67.6%

2. 正しい姿勢をサポートするいす選びが大切

いすを選ぶ際は、正しい姿勢をサポートできるかどうかを確かめることが大切です。ここでは間違った座り方と正しい座り方を紹介するとともに、いすを選ぶ際におさえておきたいポイントについて解説します。

2-1. 間違った座り方

間違った座り方をすると腰に負担がかかります。腰痛によって長時間座ることが苦痛となるばかりか、肩こりや首こり、頭痛を引き起こすことも考えられます。ここでは、「間違った座り方」について詳しく見ていきましょう。

猫背姿勢、頬杖つき
パソコン作業中についしてしまいがちなのが、猫背や頬杖をつく姿勢です。画面に集中するあまりに自然と体が前のめりになることが主な原因ですが、頭が腰より前に出てしまうため、腰に大きな負担をかけてしまいます。また、背中を曲げてあごを突き出すような姿勢で画面を見るため、頸骨が伸びて湾曲がなくなり、ストレート ネックを引き起こす恐れもあります。

横崩れ座り、足組み
机に対して斜めに座ったり足を組んだりすると骨盤に均等に力がかからず、腰の左右どちらかに負担をかけてしまいます。また、背骨を歪ませることにもつながるので、背中にも負担がかかります。

仙骨座り
仙骨座りは「ずっこけ座り」とも呼ばれる座り方です。時間の経過とともに姿勢が崩れてお尻が前方にずれ、仙骨を座面につけるような姿勢で座る方法を指します。背もたれにもたれているので一見楽に見える座り方ですが、脊柱がたわみ、腰を圧迫するほか、首回りが緊張して肩こりが起こりやすくなります。また、椎間板ヘルニアの原因にもなり得るとも言われています。

2-2. 正しい座り方

次に、長時間座っていても腰への負担が少ないとされる「正しいいすの座り方」を紹介します。ポイントは、「骨盤を立てる」「頭は体の真上」「足裏をしっかりと床につける」の 3 点です。

  1. いすの座面の奥まで深く腰をかけ、尾てい骨の上部が背もたれにあたるようにします。
  2. いすの背もたれに背中をぴったりと付けるようにします。
  3. あごを引き、頭を体の真上に持ってくるようにします。
  4. 膝裏を直角にし、足の裏がつま先から踵までしっかりと床につくようにします。
  5. 膝裏を直角にして置いた足裏を少し前に出すようにします。

この状態で、机といすを合わせてみます。座った状態でいすを机の下に潜り込ませてみて、いすと机の距離をお腹が机の天板につく程度まで近づけて座るのが理想的です。肩が上がる、肘が前に出すぎる、足裏がしっかり床に着かないといった場合は、いすが合っていない可能性が高いと言えるでしょう。

2-3. いすを選ぶときのポイント

いすを選ぶ際のポイントは、上記で説明した「正しい姿勢」で座れることと、実際に座ってみて体に合ういすであることの 2 点です。

正しい姿勢で座れるいすを選ぶ これまでの座り方の癖で骨が歪んでいる場合や筋力が衰えている場合、正しい姿勢で座ろうとしても、腰や背中、首などに負担がかかってしまうことがあります。意識して座り続けることで徐々に姿勢は改善されていきますが、負担を軽減しつつ正しい姿勢をサポートしてくれるいすを選ぶことも大切です。

座ってみて体に合ういすを選ぶ 実際に座ってみて、座り心地の良さを感じられるかどうかもいす選びの大事なポイントです。
サイズや形状、素材、機能によって座り心地は異なるため、座りやすいと感じられるかどうか、実際に座って試すことが大切です。

3. リモート ワーク用のいすの種類とおすすめを紹介

ここでは、リモート ワーク用のいすの種類や機能を紹介するとともに、おすすめのいすのタイプを紹介します。

3-1. ワーキング チェアの種類

ワーキング チェアは、形状と素材によって種類分けされます。

【形状による違い】

ワーキング チェアの形状は、背もたれの高さによって種類分けされています。

ロー バック

ロー バックのワーキング チェア

(画像出典:イトーキ Web サイト)

オフィスなどで一般的に使われている低い背もたれのいすで、体を支えるのは腰までです。比較的安価で軽いのが特長で、受付スペースや待合室などでも使用されています。背もたれが低く、背中より上を支えるのは筋力のみとなるので疲れやすく、長時間の作業には向いていません。

ミドル バック

ミドル バックのワーキング チェア

(画像出典:オカムラ Web サイト)

ロー バックとハイ バックの中間程度の背もたれの高さがあるいすです。比較的低価格で、リモート ワークの長時間の作業に適していますが、商品バリエーションが少なく、高機能なものは少ないのが実状です。また、背もたれの高さに明確な基準がないため、メーカーによってはミドル バックという種類がないこともあり、ロー バックまたはハイ バックとして種類分けされていることもあります。

ハイ バック

ハイ バックのワーキング チェア

(画像出典:KOKUYO Web サイト)

高い背もたれが背面を幅広く包み込んでサポートしてくれ、長時間座っていても疲れにくいいすです。ランバー サポートやヘッド レスト機能がついたものなど、人間工学に基づいた多機能な商品も多くあります。リモート ワークで長時間作業を行うのに適したいすと言えるでしょう。

【素材による違い】

座面や背もたれなど、肌に触れるパーツを覆う張り地素材にもそれぞれ特長があります。

布地 (ファブリック)

布製の椅子

画像出典:KOKUYO Web サイト)

多くのいすに使われている一般的な素材です。アクリル、ウール、レーヨンなど、布自体の素材や織り方によって手触りや座り心地も異なります。カラー バリエーションも豊富なので、使用する部屋に合わせてコーディネートする楽しみがあります。また、流通量も多いことから、比較的価格も抑えられています。

メッシュ生地

メッシュ生地 のワーキング チェア

(画像出典:UCHIDA Web サイト)

主にポリエステルなどの素材を用いたメッシュ生地のオフィス チェアは、フィット感と通気性が良いのが特長です。背もたれ部分にメッシュ素材を採用していることが多いので、通気性が良く蒸れにくくなっており、長時間座っていても快適に作業することができるでしょう。また、メッシュ素材は、布やウレタンなどのほかの素材に比べて伸縮性があるため、腰にかかる負担を分散させることができます。背面だけでなく、座面までメッシュのタイプもあります。

ビニール地
パイプいすや折りたたみいすに使われることが多いビニール地は、安価なものが多いのが利点です。耐水性が高く、濡れた雑巾で拭いても大丈夫なので、いすを清潔に保つことができます。しかし、素材の特性上、蒸れやすく、滑りやすくなっています。正しい姿勢を保つことが難しいため、長時間座って作業するのにはあまり向いていないといえるでしょう。

レザー (本革、人工皮革)

レザー (本革、人工皮革) のワーキング チェア

(画像出典:KOKUYO Web サイト)

本革のいすは見た目の高級感を感じさせる分、価格は比較的高めです。しかし、きちんとメンテナンスを行いながら使用すれば、長期間使うこともできます。一方、人工皮革の場合は本革と比較すると汚れや摩擦に強く、価格も抑えられているのが特長です。ただし、使っているうちに表面がボロボロとはがれてしまうことから、本革より寿命が短い傾向にあります。いずれも通気性が悪いのが欠点です。

3-2. リモート ワークにおすすめのいすの特長と機能

ワーキング チェアの機能には、正しい姿勢を保ち、長時間の作業での疲れを軽減してくれるものなどがあります。ここでは、快適なリモート ワークをサポートしてくれるさまざまな機能を見ていきましょう。

ランバー サポート機能

ランバー サポート機能がついたワーキング チェア

(画像出典:オカムラ Web サイト)

背もたれの中ほどをカーブさせることで背骨を S 字形状に保つ機能です。背骨が自然にカーブすることで骨盤が立ち、腰への負担を軽減することができます。また、ランバー サポートには自分に合った角度のものを後付けできるタイプもあります。

アーム レスト機能
両腕の重さは体重の約 16% あり、アーム レストなしで長時間パソコンの作業を行うのは肩や首への負担となります。アーム レストがあれば、腕を乗せたままタイピングやマウス操作ができるため、肩や手首の負担軽減につながるでしょう。中には高さや左右の幅を調整できるものもあるので、利用者の身長や幅に合わせることも可能です。

また、手首を保護する「リフト レスト」という器具を活用すると、前腕や手首の疲れを軽減することもできます。アーム レストとリフト レストを併用すれば、肩から手首までの疲労軽減に効果的でしょう。

高さ調整機能
いすや机の最適な高さは、使う人の身長によって異なります。また、正しい姿勢で作業するためには、机といすのサイズが合っている必要があります。そのため、使う人に合わせていすの座面や机の高さを変えられることが重要です。一般的に机は高さを変えられないものが多いので、机の作業面に適した高さに調整できるいすを選ぶと良いでしょう。

リクライニング機能、ロッキング機能
背もたれを後ろに倒す機能には、リクライニング機能とロッキング機能があります。背もたれを倒して固定できるのがリクライニング機能で、体を戻すと背もたれも戻るのがロッキング機能です。リラックスしたいときや休憩したいときに役立ちます。ちなみにロッキング機能には、背もたれだけロッキングするタイプ、オフィス チェア全体がロッキングするタイプ、背もたれと座面がシンクロしてロッキングするタイプの 3 種類があります。一般的に後者になるほど、リラックスしやすいといわれています。

ヘッド レスト機能
ヘッド レスト機能は、頭の重さを適度に分散することで首への負担を軽減します。肩こり軽減にも効果的で、リラックスしたいときや休憩したいときにあると嬉しい機能です。

フットレスト機能

フット レスト

(画像出典:オカムラ Web サイト)

フット レストとは、座った状態で足を載せる台のことです。アーム レストや机に合わせていすの高さを調整しても足が床に届かないときなどに重宝します。お尻や太ももを圧迫し血流が悪くなるのを防ぎ、負担を軽減してくれるのです。また、足が浮いた状態は集中力が低下するとも言われているので、集中力を手軽にアップさせる手段としても使用できます。

リモート ワークにあったワーキング チェアには多くの機能があります。機能に応じて価格に幅があり、また、重量も変動します。ちなみに、ワーキング チェアの脚部分は一般的にキャスターとなっているので、床を傷つけないためにチェア マットの購入も検討すると良いでしょう。

3-3. ゲーミング チェア

エーケーレーシング Web サイトのスクリーンショット

ゲーミング チェアとは、プロ ゲーマーが競技において高いパフォーマンスを発揮できるよう開発されたいすのことで、昨今リモート ワークに採用する人が増えています。

長時間のゲーム プレイでも集中力が持続できることや、マウス、キーボードなどをすばやく、安定して操作することが求められるため、正しい姿勢で座ることができ、長時間座っていても疲れにくいように設計されています。

ゲーミング チェアは前述のほとんどの機能を備えているものが多く、理想のワーキング チェアといっても過言ではありません。ただし、体全体をサポートするため、サイズが大きく重量も軽いものでも 20 ㎏ 以上あり、高価なものが多いのが実状です。最近では、ゲーミング チェア メーカーによるワーキング チェア開発や販売も行われています。

3-4. レンタル家具

一時的なリモート ワークであれば、作業用のいすをレンタルするという選択肢もあります。また、いすを購入する前の検討材料として利用することも可能です。

「Kaggレンタル」

Kaggレンタル Web サイトのスクリーンショット

(画像出典:Kaggレンタル Web サイト)

Kaggレンタルはオフィス チェアに特化したレンタル サービスで、オフィス家具通販サイトを運営する 47インキュベーション株式会社が提供しています。

月額 990 円から新品のいすをレンタルでき、2 年レンタルすると自分のものになるというサービスです。ほとんどの商品には最低利用期間が設けられておらず (一部商品は最低利用期間が設定されています)、不要になったらいつでも返却することが可能です。

2021 年 6 月現在、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の 1 都 3 県限定のサービスになっています。(配送網の整備ができ次第、対象エリアを拡大予定)

4. まとめ

リモート ワーク用のいすは会社から支給されるオフィスのいすとは異なり、自分に合ったものを自由に選ぶことができます。健康課題の解決、仕事への集中、モチベーションの維持などのためにも自分に合ったいす選びは重要です。
今回紹介した機能面でのポイントをおさえつつ、作業スペースのインテリアにマッチするようなデザインのいすを選んで、自宅での作業をより快適なものにしていきましょう。

リモートワークが中心となり、コミュニケーション量が低下する環境下において、いったいどのようにして帰属意識を醸成するべきなのでしょうか。

リモートワーク・ハイブリッドワークに適した環境設置のために

リモートワーク・テレワーク・在宅勤務環境を安全・快適に実現するためには、「セキュリティの確保」「Web 会議のためのデバイス選択」「グループワークのためのアプリケーション」など検討する課題も多く、またこれらを潤沢な資金で準備するのではなくコスト削減につなげることが大切です。

これらの達成のための Microsoft 365、Excel の使い方や、リモートワーク・ハイブリッドワーク環境を充実させるために以下の記事が参考になります。

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