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小中学生 1 人 1 台時代のデジタル活用スキル

ソファで 1 台のノート PC の画面を見る家族

ご存知でしょうか?小中学校の児童生徒に 1 人 1 台の端末を整備し、パソコンやインターネットを日常的に活用する授業をめざした「GIGA スクール構想」。プログラミング教育の必修化だけでなく、小中学生パソコン 1 人 1 台時代になってきています。その中で、なぜスマホではなくパソコンなのか、子どもにはどんなパソコンが必要なのか、パソコンを使って家庭ではどのような学習をするべきかなどを紹介していきます。

デジタル活用スキルが必須の未来

子どもたちが働く未来の社会は、今の仕事のほとんどが人工知能 (AI) やロボットに代替される一方で、デジタルスキルを活用する新しい仕事が増えると言われています。子どもたちは将来、どんな生活を選び、仕事に就いたとしても、パソコンとは無関係でいられず、デジタル活用スキルは、社会を生き抜く力として重要です。2020 年度から始まった学習指導要領では、情報活用能力を言語能力と同様の資質・能力として位置づけるほど、重要なスキルだと考えられています。

1 人 1 台のパソコンを使って学ぶ時代へ

文部科学省は 2019 年 12 月に「GIGA (Global and Innovation Gateway for All) スクール構想」を発表しました。小中学校の児童生徒に 1 人 1 台の端末を整備するもので、2020 年度から小学 5 年生・ 6 年生・中学 1 年生を 皮切りに、年次でパソコンが整備されています。1 人 1 台の環境では、習熟度に合わせてデジタル教材を配信したり、友だちとプレゼンテーションのスライドを共同編集したりと、デジタルのメリットを活かした学習が行われます。

文部科学省が掲げる「GIGA スクール構想」の概要

文部科学省が掲げる「GIGA スクール構想」の概要

文部科学省が掲げる「GIGA スクール構想」の概要を PDF 形式でご確認いただけます。
楽しそうにタブレットを操作する子供たち

世界から遅れる日本の子どもたち

2018 年の調査結果で日本の「読解力」は前回の 8 位から 15 位※に大きく後退しました。同調査はパソコンを使って、ネット上から必要な情報を探し出し、その内容を精査して、自分の考えを自由記述するといった問題に日本の子どもたちはパソコンの操作になれいなく対応できなかったことが原因の 1 つでした。
※経済協力開発機構 (OECD) が、各国の 15 歳 を対象に実施した学習到達度調査 (PISA) 結果

2024 年には大学入学共通テストも CBT で

「CBT (Computer Based Testing) 」とは、パソコンを使って試験を受ける取り組みです。漢字検定や英検も CBT 受験を設けていますし、文部科学省は 2023 年に学力調査で、2024 年には大学入学共通テスト (旧大学入試センター試験) で CBT を実施する検討も始めています。

学力テストにも影響するパソコンの基本的スキル

日本の子どもたちはパソコンの文字入力でつまずいてしまっています。 文部科学省によると、1 分間あたりの文字入力数は、 小学生で平均 5.9 文字、中学生で 17.4 文字ですが、先進的な実践を進めている小学高学年には、1 分あたり 22 文字入力できるスキルの高い子もいます※。原稿用紙1枚分 400 字の記述式問題で、入力スキルの高い子が 18 分で終えるところ、平均的な小学生は 67 分もかかってしまうということです。このような状況を踏まえて、国が進めている 1 人1 台の端末整備においても、キーボード付きのパソコンであることを優先しています。

※参考文献:堀田龍也・高橋純 (2005) .キーボー島アドベンチャー:検定機能を実装した小学生向け日本語キーボード入力学習システムの開発と評価 日本教育工学会論文誌,29 (3) ,332 ページ

パソコンが学習に役立つことを知らない

OECD が実施した「学校外での平日のデジタル機器の利用状況」に関する調査によると、日本の子どもたちは、ネット上でのチャットやゲームの利用頻度が高く、パソコンを学習に使う機会が極めて少ないことが分かりました。日本の子どもたちは、幼い頃からスマートフォンなどに親しんでいますが、使い方は娯楽的なものばかり。今後は学校でのパソコン活用も広がります。学習に必要不可欠なツールとして、家庭でもパソコンを使う時間を増やしたいものです。

学校外での平日のデジタル機器の利用状況

学校外での平日のデジタル機器の利用状況

「学校外での平日のデジタル機器の利用状況」を PDF 形式でご確認いただけます。 (赤帯は日本、青帯は OECD 平均の「毎日」「ほぼ毎日」の合計になります)
うつぶせでノート PC を操作する子ども

スマートフォンと同じくらい、パソコンを使おう

最初は、ご家庭でパソコンを触る機会を増やすことから始めてはいかがでしょうか。パソコンが苦手という保護者の方は、仕事などでも使い慣れた Windows / Office がおすすめです。子どもたちがパソコンを使って調べものをしたり、ネット上で好きなコンテンツを観たりしながら、自然にキーボードに触れてパソコンの操作に慣れていきましょう。

Office を活用すればできることがいっぱい。

子どもたちがパソコンに慣れてきたら、Office を 使ってできることを広げましょう。マイクロソフトが提供する「楽しもう Office キッズ」のサイトにアクセスすると、学習ドリルや自由研究ノート、手作りのゲームなど、 Office を使って楽しめるコンテンツがいっぱい。楽しみながらパソコンのスキルが伸ばせるでしょう。子どもたちが操作に迷っても、Office であれば、保護者の方も仕事で使い慣れているので教えてあげられるのもメリットです。
オフィステンプレート

長く快適に使えるお子様向けのパソコンの選び方

お子さまの学年やどんな事に興味があるかによっても変わってきます。PowerPoint で資料をつくったり、プログラミングをはじめてみたり、学年とやりたいことによってパソコンのスペック (CPU やメモリ、SSD など) を選択してみましょう。お子様のパソコン選びに役立つ、「お子様のやりたいことに応じた推奨パソコン仕様」も参考にしてみてください。

お子様のやりたいことに応じた推奨パソコン仕様

お子様のやりたいことに応じた推奨パソコン仕様

「お子様のやりたいことに応じた推奨パソコン仕様」を PDF 形式でご確認いただけます。

パソコンにさわって楽しく学習していきましょう。

今回は、パソコンの基礎スキルを学ぶ必要性や、学び方、お子さまにおすすめのパソコンの選び方をご紹介しました。プログラミング教育も必修科目となりました。ご家庭でもパソコンに触れ、親しむ機会を増やしていきましょう。


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