小中学生 1 人 1 台時代のデジタル活用スキル
ご存知でしょうか?小中学校の児童生徒に 1 人 1 台の端末を整備し、パソコンやインターネットを日常的に活用する授業をめざした「GIGA スクール構想」。プログラミング教育の必修化だけでなく、小中学生パソコン 1 人 1 台時代になってきています。その中で、なぜスマホではなくパソコンなのか、子どもにはどんなパソコンが必要なのか、パソコンを使って家庭ではどのような学習をするべきかなどを紹介していきます。
文部科学省が掲げる「GIGA スクール構想」の概要
世界から遅れる日本の子どもたち
※経済協力開発機構 (OECD) が、各国の 15 歳 を対象に実施した学習到達度調査 (PISA) 結果
2024 年には大学入学共通テストも CBT で
「CBT (Computer Based Testing) 」とは、パソコンを使って試験を受ける取り組みです。漢字検定や英検も CBT 受験を設けていますし、文部科学省は 2023 年に学力調査で、2024 年には大学入学共通テスト (旧大学入試センター試験) で CBT を実施する検討も始めています。
学力テストにも影響するパソコンの基本的スキル
日本の子どもたちはパソコンの文字入力でつまずいてしまっています。 文部科学省によると、1 分間あたりの文字入力数は、 小学生で平均 5.9 文字、中学生で 17.4 文字ですが、先進的な実践を進めている小学高学年には、1 分あたり 22 文字入力できるスキルの高い子もいます※。原稿用紙1枚分 400 字の記述式問題で、入力スキルの高い子が 18 分で終えるところ、平均的な小学生は 67 分もかかってしまうということです。このような状況を踏まえて、国が進めている 1 人1 台の端末整備においても、キーボード付きのパソコンであることを優先しています。
※参考文献:堀田龍也・高橋純 (2005) .キーボー島アドベンチャー:検定機能を実装した小学生向け日本語キーボード入力学習システムの開発と評価 日本教育工学会論文誌,29 (3) ,332 ページ
パソコンが学習に役立つことを知らない
OECD が実施した「学校外での平日のデジタル機器の利用状況」に関する調査によると、日本の子どもたちは、ネット上でのチャットやゲームの利用頻度が高く、パソコンを学習に使う機会が極めて少ないことが分かりました。日本の子どもたちは、幼い頃からスマートフォンなどに親しんでいますが、使い方は娯楽的なものばかり。今後は学校でのパソコン活用も広がります。学習に必要不可欠なツールとして、家庭でもパソコンを使う時間を増やしたいものです。
学校外での平日のデジタル機器の利用状況
スマートフォンと同じくらい、パソコンを使おう
Office を活用すればできることがいっぱい。
長く快適に使えるお子様向けのパソコンの選び方
お子さまの学年やどんな事に興味があるかによっても変わってきます。PowerPoint で資料をつくったり、プログラミングをはじめてみたり、学年とやりたいことによってパソコンのスペック (CPU やメモリ、SSD など) を選択してみましょう。お子様のパソコン選びに役立つ、「お子様のやりたいことに応じた推奨パソコン仕様」も参考にしてみてください。
お子様のやりたいことに応じた推奨パソコン仕様
パソコンにさわって楽しく学習していきましょう。
今回は、パソコンの基礎スキルを学ぶ必要性や、学び方、お子さまにおすすめのパソコンの選び方をご紹介しました。プログラミング教育も必修科目となりました。ご家庭でもパソコンに触れ、親しむ機会を増やしていきましょう。
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